今年も花粉がつらい季節がやってきました。一人で我慢しないでください。
花粉のピーク
福岡市中央区のスギ花粉は現在「極めて多い」状態が続いています。福岡県医師会の観測データ(国立病院機構福岡病院・3月1日)では3,350.8個/cm²/日を記録しており、「極めて多い」基準(100個/cm²)のじつに約33倍という水準です。
「今年はなんだかいつもより辛い気がする…」——その感覚は正しいです。
スギ花粉のピークはまだしばらく続く見込みで、その後3月下旬〜4月上旬にはヒノキ花粉へとバトンが渡ります。「スギが終わったはずなのに、なぜかまだ症状が続いている」という方は、ヒノキ花粉に反応している可能性があります。春が終わるまで、まだ油断は禁物です。
その症状、「花粉症だから仕方ない」と諦めていませんか?
- 朝から止まらないくしゃみと鼻水
- 鼻がつまって夜眠れない
- 目がかゆくて仕事に集中できない
- のどがイガイガして咳が続く
- 息苦しさや、ゼーゼーという感じがある
最後の症状は要注意です。呼吸器クリニックだからこそ、花粉による気道へのダメージも一緒に診ることができます。花粉シーズンに毎年咳が長引く方の背景に、咳喘息や気管支喘息が隠れていることがあります。
当院で使える治療、こんなにあります
症状の重さに合わせて、最適な治療をご提案します。
まず試したい基本の4つ
- 💊 内服薬(眠気が少ない薬も選べます)
- 👃 点鼻薬(鼻づまり・鼻水を改善させます)
- 👁 点眼薬(目のかゆみ・充血につかいます)
- 🧴 眼瞼クリーム(まぶたに塗るタイプの、アレルギー性結膜炎治療薬です)
「市販薬では効かなかった」「副作用が気になる」という方も、一度ご相談ください。
重症で毎年つらい方へ。ゾレア®という選択肢があります
飲み薬も点鼻薬も試したけれど、毎年どうにもならない——そんな方に、生物学的製剤 ゾレア®(オマリズマブ)という選択肢をご案内できます。
ゾレア®は、アレルギー反応の引き金となるIgE抗体を直接ブロックすることで、くしゃみ・鼻水・鼻づまり・目のかゆみといった花粉症のほぼすべての症状を抑えることが期待できる注射薬です。従来薬が「出てしまった症状を和らげる」のに対し、ゾレア®は「そもそもアレルギー反応が起きにくくする」という、より上流での作用が特徴です。
2019年に重症スギ花粉症への保険適用が承認されており、鼻症状に約40%、目の症状に約50%の抑制効果があるとされています。
こんな方に特に向いています
- 抗ヒスタミン薬を飲んでも症状が「重症・最重症」のまま
- 薬の眠気が強くて、仕事中や運転中に困っている
- 毎年同じ時期に生活が破綻するほどつらい
投与の概要
- 対象:12歳以上(体重・血液検査の基準を満たす方)
- 期間:2〜5月のスギ花粉飛散期のみ
- 頻度:2週間または4週間ごとに皮下注射
- 費用:保険適用・3割負担で薬剤費は1か月あたり約4,500円〜70,000円(投与量・回数により異なります)
呼吸器クリニックならではの強み
ゾレア®はもともと気管支喘息の治療薬として開発された経緯があります。花粉症と喘息を合併している方には特に適した薬剤であり、一つの注射で花粉症と喘息の両方を改善できる可能性があります。
⚠️ ゾレア®は適応条件の確認(血液検査)が必要です。まず通常の花粉症治療を1週間以上行い、それでも重症・最重症の状態が続く場合に適応を判断します。詳細は初診時にお気軽にご相談ください。
雨の翌日と黄砂の日は、特に要注意です
雨の翌日は、前日に飛べなかった花粉が一気に放出されるため飛散量が急増します。「昨日は雨だったから今日は大丈夫」といったその油断は危険です。黄砂が飛来する日は花粉との相乗効果で気道・鼻・目への刺激が一層強まるとも報告されています。晴天・高温・強風・雨の翌日・黄砂情報が出た日は、マスクとメガネで万全の備えをしてください。
「もう手遅れかな」と思っている方へ
そんなことはありません。日本アレルギー学会のガイドラインにも、花粉シーズンの早い段階から治療を始めるほどピーク時の症状が軽くなる「初期療法」の有効性が記載されていますが、ピーク真っ只中の今からでも、治療を始めることで残りのシーズンを楽に過ごせる可能性は十分あります。
つらくなる前に、そしてもう限界になる前に、ぜひ一度ご相談ください。WEB予約でスムーズに受診いただけます。

