睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)は、睡眠中に呼吸が繰り返し停止または減少する状態です。これにより血中酸素レベルが低下し、睡眠の質が著しく低下します。
■主な症状
・睡眠中の症状
いびき
呼吸停止
呼吸の乱れや息苦しさ
むせる
頻繁な覚醒
・日中の症状
強い眠気
疲労感
集中力低下
頭痛
口の渇き
■診断方法
・検査の種類
ポリソムノグラフィー(PSG):睡眠中の脳波、眼球運動、筋活動、心拍数、呼吸パターンなどを総合的に記録する検査 →入院が必要です。
家庭用睡眠検査(HSAT):自宅で実施可能な簡易検査 →当院で貸出が可能です。
■治療方法
・CPAP療法
最も効果的な標準治療法です。マスクを通じて空気を送り込み、気道を確保します。
・マウスピース療法
下顎を前方に出すことで気道を確保する治療法です。
■生活上の注意点
横向きでの就寝を心がける
規則正しい生活リズムを保つ
適切な体重管理
禁煙
■合併症のリスク
・放置すると以下のリスクが高まります
高血圧
2型糖尿病
心疾患
定期的な通院と処方された治療法の継続が、症状改善の鍵となります。気になる症状がある場合は、早めに専門医への相談をお勧めします。