麻しん(はしか) について
令和8年2月、東京都・福岡県において麻しん(はしか)患者の発生が確認され、公共交通機関を利用した際に同乗・同席した可能性のある方への接触者調査が行われています。当院より、現時点で把握している情報と、皆さまへのお願いをお伝えします。
発生事例の概要
今回確認された方に海外渡航歴はありません。発病日は令和8年2月18日。主な症状として発熱・発しん・咳・鼻汁・結膜充血が確認されており、麻しんに特徴的な「コプリック斑」(頬の内側に現れる1mm程度の白色の小さな斑点)も認められています。
曝露が疑われる日時・場所
以下の日時・場所を利用された方は、曝露の可能性があります。
| 日時 | 場所・交通機関 |
|---|---|
| 2月20日(金)10:00〜12:05 | JAL313便(羽田空港 → 福岡空港) |
| 2月20日(金)12:00頃〜12:30頃 | 福岡空港 国内線旅客ターミナルビル |
| 2月20日(金)12:30頃〜13:00頃 | 福岡市地下鉄空港線(福岡空港駅 → 中洲川端駅) |
| 2月20日(金)14:15頃〜15:00頃 | 福岡市地下鉄空港線(中洲川端駅 → 博多駅) |
| 2月21日(土)10:20頃〜10:30頃 | 福岡市地下鉄空港線(博多駅 → 中洲川端駅) |
| 2月21日(土)12:00頃〜12:30頃 | 福岡市地下鉄空港線(中洲川端駅 → 博多駅) |
| 2月21日(土)15:30頃〜16:00頃 | 福岡市地下鉄空港線(博多駅 → 福岡空港駅) |
| 2月21日(土)16:00頃〜16:45頃 | 福岡空港 国内線旅客ターミナルビル |
| 2月21日(土)16:45〜18:20 | JAL322便(福岡空港 → 羽田空港) |
症状がある場合の対応
発しんを伴う発熱があり・咳や鼻水などの症状があった場合は、以下の点にご注意ください。
⚠️ なるべく避ける
- 事前の連絡なしに直接医療機関を受診すること
- 受診時に公共交通機関(電車・バス等)を利用すること
✅ 行ってください
- 事前に医療機関へ電話で連絡すること
- 「麻しんの疑いがあること」「該当日時に上記交通機関を利用したこと」を伝えること
- 医療機関の指示に従って受診すること
受診前の連絡は、院内での二次感染を防ぐために必要な手順です。ご協力をお願いします。
麻しんについて知っておきたいこと
感染経路と感染力
麻しんは空気感染・飛まつ感染・接触感染の3つの経路で広がります。免疫を持たない人が感染者と接触した場合の感染率はほぼ100%とされており、感染症の中でも特に感染力が強い疾患です。注意すべき点として、症状が出る1日前から他者へ感染させる可能性があります。
症状の経過
感染後、約10〜12日の潜伏期間を経て発症します。はじめの2〜4日は38℃程度の発熱・咳・鼻水など風邪に似た症状が続き、その後39℃以上の高熱と全身の発しんが現れます。肺炎・中耳炎・脳炎などの合併症リスクもあり、先進国においても1,000人に1人が死亡するとされています。
国内の発生状況
近年、輸入症例を端とする国内感染の報告が増加しています。2025年は全国で265例(東京都34例)が確認されており、2026年も2月中旬時点で全国43例(東京都8例)が報告されています。
予防について
麻しんはワクチン(MRワクチン)で防げる病気です。定期予防接種は計2回が必要です。
- 1回目:1歳〜2歳未満
- 2回目:小学校入学前の1年間
母子手帳などで接種歴をご確認いただき、2回の接種が済んでいない場合や不明な場合は、かかりつけ医にご相談ください。
※本情報は2026年3月時点での情報に基づきます。最新情報は各都道府県の保健所・感染症情報センターをご確認ください。

