いびき・日中のねむけ、それは睡眠時無呼吸症候群かもしれません|CPAP治療のご案内
「最近いびきがひどくなった」「朝起きても疲れが取れない」「日中、急に眠くなって困る」——そんなお悩みをお持ちではありませんか?
実はこれらの症状、睡眠時無呼吸症候群(SAS)のサインである可能性があります。放置すると生活の質が下がるだけでなく、高血圧や心疾患などのリスクも高まります。この記事では、症状の原因から診断・治療まで、わかりやすくご説明します。
こんな症状、心当たりはありませんか?
- 家族や同居人から「いびきがうるさい」と言われる
- 日中、強い眠気が来て仕事や運転が心配
- 朝起きたときに頭痛や口の渇きがある
- 夜中に何度も目が覚める、トイレに起きる
- 集中力や記憶力が落ちてきた気がする
- 十分寝ているのに疲れが取れない
これらは睡眠時無呼吸症候群に多く見られる典型的なサインです。「年のせいかな」「太ったからかな」と見過ごしがちですが、適切な治療で改善できる病気です。
いびきと日中の眠気、その原因は?
いびきは、睡眠中に気道(空気の通り道)が狭くなり、空気が通るたびに粘膜が振動して音が出る現象です。軽度のいびきは多くの人に見られますが、気道が完全に塞がれると呼吸が止まる(無呼吸)状態になります。
無呼吸が繰り返されると、体は酸素不足を補うために何度も覚醒します。これにより深い眠りが妨げられ、いくら寝ても眠気が取れないという状態につながります。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に10秒以上の呼吸停止が1時間に5回以上繰り返される状態のことです。日本では約300万人以上が罹患していると言われており、男性・肥満・中高年に多い傾向がありますが、女性や痩せ型の方にも見られます。
放置すると怖い合併症
「いびきをかくだけ」と思って放置していると、以下のような深刻な病気のリスクが高まります。
- 高血圧(SAS患者の約50%に合併)
- 心筋梗塞・脳卒中(発症リスクが数倍に上昇)
- 糖尿病の悪化
- 交通事故・労働災害(日中の居眠りによる)
早期に発見・治療することで、これらのリスクを大きく下げることができます。
診断の方法
① 問診・身体診察
症状の聞き取りと、気道の状態や体型などを確認します。
② 簡易検査(自宅で可能)
小型の検査機器を自宅に持ち帰り、いつも通りに眠るだけで検査できます。手首と指に小さなセンサーを装着するだけで、血中酸素濃度や呼吸の状態を記録します。入院不要・仕事を休む必要はありません。
③ 精密検査(PSG:必要な場合)
簡易検査で中等度以上が疑われる場合は、連携医療機関での精密検査(終夜睡眠ポリグラフ検査)をご案内することがあります。
CPAP(シーパップ)療法とは
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続陽圧呼吸療法)は、睡眠時無呼吸症候群の中等度〜重度に対する最も標準的な治療法です。就寝時にマスクを装着し、専用の機器から一定の圧力で空気を送り込むことで、気道が閉塞するのを防ぎます。
CPAPの効果
- いびきがほぼなくなる
- 日中の眠気が改善し、仕事・運転のパフォーマンスが上がる
- 朝の頭痛・倦怠感が軽減する
- 高血圧・心疾患リスクの低下
- パートナーの睡眠環境も改善
治療費(保険適用)
CPAP療法は健康保険が適用されます。3割負担の場合、月額約5,000円程度(機器レンタル・診察料込み)が目安です。毎月1回の受診が必要となります。
当院での治療の流れ
- 初診・問診:症状をお聞きし、簡易検査機器をお貸し出しします
- 自宅で簡易検査:いつも通りに就寝するだけです
- 結果説明:検査結果をもとに診断・治療方針をご説明します
- CPAP導入:機器の使い方を丁寧にご説明し、自宅での使用を開始
- 定期受診(月1回):効果確認・機器の調整を行います
「もしかして…」と思ったら、まずはご相談ください
睡眠時無呼吸症候群は、適切な治療を受けることで症状を大きく改善できる病気です。「いびきくらいで受診するのは大げさかな」と思わず、気になる症状があればお気軽にご相談ください。
当院では、自宅でできる簡易検査から始められますので、忙しい方でも負担なく検査を受けていただけます。

