症例紹介 2026-03-07 医師監修

ニキビ跡クレーターへのサブシジョン+ジュベルック治療 症例

ニキビ跡クレーターへのサブシジョン+ジュベルック治療 症例

結論

ニキビ跡のクレーター(凹み瘢痕)は、癒着を針で剥離する「サブシジョン」と、コラーゲン生成を促す「ジュベルック」を組み合わせることで、単独治療より高い改善が期待できます。

クレーターは、過去のニキビ炎症で瘢痕組織が皮下にくっついてしまった状態です。まず癒着を剥離することで凹みが持ち上がる余地を作り、ジュベルックでコラーゲンを誘導して凹み自体を浅くしていきます。

向いている方 ご注意いただきたい方
  • ○ ニキビ跡のクレーターが気になる方
  • ○ 肌表面が凸凹している方
  • ○ ダーマペンなどの治療で改善しきれなかった方
  • × 活動性のニキビが多数ある方
  • × 出血傾向のある方・抗凝固薬を内服中の方
  • × ケロイド体質の方

カウンセリングで瘢痕の深さとタイプを診断し、サブシジョンの適応を判断します。

サブシジョン(針による瘢痕剥離)とジュベルック注入を組み合わせた、ニキビ跡のクレーター治療の症例をご紹介します。

*(医師監修:平田 詩乃|内科専門医・日本美容内科学会会員)*

*最終更新日:2026年3月7日*

ニキビ跡のクレーター(凹み瘢痕)に対して、サブシジョンとジュベルック注入を組み合わせた治療の症例をご紹介します。当院のニキビ外来で行っている治療メニューのひとつです。

ニキビ跡クレーターがなぜできるのか

ニキビの炎症が深い層まで達すると、真皮のコラーゲン組織が破壊されます。治癒の過程で、瘢痕組織(繊維化した組織)が形成され、この瘢痕が皮下組織に癒着することで、皮膚表面が内側に引っ張られて凹みます。これがクレーターの正体です。

一度できたクレーターは、外用薬やピーリングだけでは改善が難しく、真皮層にアプローチする医療処置が必要になります。

サブシジョンとは

サブシジョン(subcision)は、英語の「sub(下)」+「incision(切開)」から来ており、皮下で瘢痕の癒着を針で剥離する処置です。特殊な針を皮下に入れて、クレーターを引っ張っている繊維組織を物理的に切り離します。

癒着が剥がれると、凹んでいた部分が持ち上がる余地ができます。同時に、処置による微小な創傷が治癒する過程でコラーゲンが生成され、凹みが自然に埋まっていく効果も期待できます。

ジュベルックとの組み合わせ

サブシジョンで癒着を剥がしただけでは、凹みが戻ってしまう可能性があります。そこで、剥離した直後の空間にジュベルック(PDLLA+非架橋ヒアルロン酸)を注入することで、空間を埋めながら持続的なコラーゲン生成を誘導します。

この組み合わせは、サブシジョン単独・ジュベルック単独と比較して、クレーターの改善率が高いことが報告されています。

症例:複数のクレーターへのアプローチ

サブシジョン+ジュベルック Before/After

頬を中心に複数のクレーターが見られていた方の症例です。全てのクレーターを1回で治療するのではなく、深さと広がりを見ながら計画的に複数回に分けて行いました。

サブシジョンとジュベルックの組み合わせは、4週間ごとに3回以上の治療を行うのが基本です。瘢痕が深い場合や範囲が広い場合は、さらに回数を重ねることで徐々に浅くなっていきます。完全に元の肌に戻すというより、目立ちにくい状態まで整えていく治療です。

ダウンタイム・注意事項

サブシジョン後は、数日〜1週間ほど内出血と腫れが出ます。処置部位が青あざのようになることがあり、通常1〜2週間で消えます。この期間はマスクでカバーすることが多いです。

まれに硬結や色素沈着が残ることがあります。施術後の紫外線対策を徹底することで色素沈着のリスクを下げられます。

ケロイド体質の方や、抗凝固薬を内服中の方は適応外となります。活動性のニキビが多数ある場合は、先にニキビの炎症を抑えてから瘢痕治療に進みます。

他の治療との比較

クレーター治療には、ダーマペン、フラクショナルレーザー、TCA CROSSといった選択肢もあります。それぞれ向くクレーターのタイプが異なり、

  • ダーマペン:浅めのクレーター、広範囲の肌質改善向け
  • フラクショナルレーザー:中等度のクレーター、ダウンタイムはやや長め
  • TCA CROSS:アイスピック型(細く深い)のクレーター向け
  • サブシジョン+ジュベルック:ローリング型(癒着が強い)や中等度以上のクレーター向け

実際のクレーターは複数のタイプが混在していることが多いため、タイプを見極めて治療を組み合わせるのが現実的です。

ご相談について

クレーターの治療は長期間にわたるケースが多いため、最初のカウンセリングで現状と治療ゴール、かかる期間をしっかりすり合わせることが大切です。

ニキビ外来の施術ページ

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※ 効果には個人差があります。詳しくは医師にご相談ください。
※ 本記事は医師監修のもと作成していますが、個別の診断・治療を目的としたものではありません。

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